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ROOTSインタビュー #3

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退職を機に学生時代に触れていたサックスを再開。

バンド演奏にサックスアンサンブルと活躍の場をジャズの世界へと求める。

 松田 玲子さん (60代) 

ー松田さんは、サックスを始められて長いと伺いました。 いつ頃からやっていらっしゃるのですか?

サックスを始めたのは中学の吹奏楽部ででした。その部には、アルトサックスが一本しかなくて。

ーみんなで交代しながら練習されていたんですか?

3年生の先輩がいたんですが、ほとんど来ないので私一人でやってました(笑)。

ーでは、吹き方は先輩に教えられてではなく?

当時は教えてくれる人が誰もいなくて、自己流ですね。だから音が汚くて、後で苦労しました。

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ー中学からずっと続けてこられたんですか?

高校の時は吹奏楽部がなかったので辞めました。その後しばらくブランクがあって、40歳までには何か一つ得意なことを作りたいなと思い、35歳の時にサックスを買ったんです。

ー久しぶりにサックスを再開されたんですね。

そうですね。はじめは別の音楽教室に通っていて、半年後位に知人に誘われ、バンドでも演奏していました。そのうちに子どもが生まれたり仕事が忙しかったりして、楽器は部屋に眠らせていたんですけども、仕事を退職して時間ができたのでまたやってみようかと。ROOTSに通い始めたのは4年前くらいで、今は主にジャズを教えている林先生に個人レッスンを受けています。

ー今は、アドリブのレッスンを受けているようですね。

はい。林先生からは、個人レッスンだけじゃなくて、色々なところで演奏してアドリブをする機会を増やした方が良いとアドバイスをもらって、昔の知人のバンドにまた入れてもらったりしてやっています。

そのバンドでもアドリブをやれって言われるんでが、私はまだ、即興では吹けないんですよね。あちこちから書き譜(※アドリブを譜面に起こしたもの)を取り寄せたり、自分でも直して林先生に見てもらって指導を受けて、なんとか演奏しているんですけど……。好きな曲は楽譜を見ずに演奏できるようになりたいし、アドリブも書き譜ではなく、即興で吹けるようになりたいなと思います。

林先生は、ボーカリストが歌う曲で、歌に合わせたサポート演奏も素晴らしいんです。 私が入ってるバンドにもボーカリストがいるので、先生の演奏を聞いていると、こういう風にするといいんだなとすごく勉強になっています。

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ー書き譜は、ご自身でフレーズを考えて書かれるのですか?

8割はあちこちからフレーズを持ってきて、それらを元にして自分だったらこう吹きたいなっていうところを直して、それを先生にも見て直してもらっています。「そろそろ譜面を見ないでやってみましょう」とは言われるんですが、なかなかそこから卒業できなくてね。 コードだけ見て、パラパラ~っとやれるようになるといいんですけどね(笑)。

ーうんうん、気持ちわかります(笑)。こんな風に吹きたいなと思う理想のプレイヤーはいますか?

憧れはキャノンボール・アダレイ、あとはやっぱり林先生! 音が太くて、もっと真似したいなと思います。

ー松田さんの音色は、林先生の音に似てらっしゃるなと思いました。色々な場所で演奏をされているということなので、徐々に理想に近づいているかもしれないですね。

自主練も毎日やればいいんですけども、つい流されてなかなかやれなくて、「先生すいません、練習してきませんでした」って(笑)。でも、ROOTSでの時間は非日常的で、凄くリフレッシュになります。

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ーこれから楽器を始めたいと思っている方や、再開したいけどブランクがあるから心配と思っている方へ、サックスを吹く楽しさを伝えるとしたらどんなことでしょう?

サックスは音が出やすいのでオススメです! でも、自己流でやると私みたいに後で矯正するのが大変なので、できれば林先生のような優しい先生に習ったり、演奏できる環境に行くのが良いと思います。ちょっとサボりたいなと思っても、やっぱりレッスンがあるとサボらせてもらえないですから、練習しなきゃいけない(笑)。自分に流されないようにするためにも、やっぱレッスンを受けた方がいいと思います。あとは、自分がこういう音になりたいなっていう憧れの音を持つことかな。

ROOTSに通うようになってアドリブの理論も色々教えていただいてるんですが、なかなか頭に入らなくて、「この間教えてもらったのに忘れちゃいました」って時があって(笑)。勉強しても難しくて理解できない時もあるので、そういう時は林先生にもう一回聞くようにしていますね。

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ー何回聞いても優しく教えてもらえるってありがたいですよね。「この間言ったでしょ!」って言われると辛くなっちゃうから(笑)。

はい。でも、ちょっとずつできることが増えていくと楽しいです。生徒さんたちが集まって、林先生の元で「teamWOODS」というサックスだけのグループを組んで演奏するのもお楽しみの一つです。

ー生徒さん同士の繋がりもあるんですね。

そうですね。今日もこの前に練習してきました! 先生と一対一だけじゃなくて、 グループでアンサンブルを楽しめたり、私は知人とジャズバンドで演奏することもあって楽しいです。

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ーいいですね!これからも楽しんでサックスを吹き続けてくださいね。

(インタビュアー:奥口文結、文:林宏樹、写真:門山夏子)

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